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海と島の私設図書館めぐり 

​~沖縄編~

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​ その昔、琉球王国は、東アジア海域の中で中継交易を担うことで繁栄しました。
 多様な文化をいったん受け入れ、それぞれのルールに合わせながら、多層的で複雑な東アジア海域を生き抜いた王国の人々。
​ ホスピタリティあふれる風土を感じに本旅へ!

​縁(ふち、へり)にある縁(えん、ゆかり)
​ 東京を中心にみれば、その縁(ふち)にある沖縄。
反面、東アジアの中心でもあります。
 琉球王国の時代から、様々な国のモノや人を繋ぐことで栄えた沖縄は、今また、東アジアの縁(えん)をツナグ場所として輝いています。
 そんな沖縄には、個性的な本屋さんが沢山あります。
​ コロナが落ち着いたら、ゆっくり本旅に行きたいです!今回は翼文庫応援隊のM君が教えてくれた『ゆかるひ』さんを紹介します。
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​アジア主要都市へ飛行機で4時間
​琉球王国の中継貿易
​ 那覇のブックカフェ『ゆかるひ』さん
​ ”ゆかるひ”とは佳き日ということ。沖縄の宝をさがして出会えたその日が”ゆかるひ”
​ 沖縄に関係する本が中心。ホールもあって、落語やお話会、映画の上映など様々な企画をされています。
 本ではなく、沖縄の伝統野菜の種を貸し出すという種の図書館企画をされたことも、、。沖縄のことを知りたい方にぴったりの場所です。

 美味しいランチやスィーツが嬉しいブックカフェです。一部本の貸し出しもされています。
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​ ”外”の世界と接する縁(ふち、へり)に立って、異質で魅力的な”モノ”や”考え”に触れてみませんか?縁(ふち)の魅力いっぱいの文学や奇書を紹介したブックガイド2冊をご紹介します。
とても面白いのでぜひ!

 

『辺境図書館』
 皆川博子さんが耽溺
する本を紹介します。幻想文学の美しさをギュッと詰め込んだブックガイド。読んだことのない本ばかりでした。縁に立って魔境を見渡してみませんか。
【『夜のみだらな鳥』『穴掘り公爵』『建築家とアッシリアの皇帝』『黄金仮面の王』、、、】

『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』
 ノンフィクション作家と歴史家の読書合戦。古今東西の本を深く読み込み、縦横無尽に語り尽くす一冊。高野秀行VS清水克行
​【『大旅行記』『ギケイキ』『将門記』『ゾミア』、、】

 
       ~本の紹介~
​  縁(ふち)に注目したブックガイド2冊

 

​ 歴史の教科書には、ペリーが初めて浦賀に現れ、開国を迫ったとあります。実は、その以前に、ペリーは何度か沖縄に現れ、食料などの補給を行っていました。

​ そんな外とせめぎ合うところ”入り口”としての沖縄には、第二次世界大戦での悲劇があります。

​~本の紹介~沖縄の悲劇を描く~
​『ひめゆりの塔』  石野 径一郎
 
女子師範と第一高女の女学生ばかりで結成されたひめゆり舞台の200人が野戦病院を出発し、砲撃の中を米須の洞窟に向かい玉砕するまでの90日を描く。
​ 沖縄を盾として、乙女たちに死の行進を強いた軍閥への深い憎しみと怒り、戦場に散った若い生命への哀惜が胸に迫る。(講談社文庫の紹介より)


​『太陽の子』 灰谷健次郎
 
神戸の沖縄料理店「太陽の子 沖縄亭」を舞台に、そこに集まる人々の悲しみを、料理亭を営む娘のふうちゃんの目を通して伝える。心の病に苦しむ父、片腕を失ったロクさん。ふうちゃんは戦争が沖縄の人々に与えた苦しみに気づいていく。(NHK アーカイブ紹介より)
~break~
​ 春に東京から那覇に住むことになったMくん、馴染になった定食屋さんが、Mくん仕様の定食を用意してくれてることに感激しています。
 最近うやく生活にも慣れてきて、週末はもっぱら離島めぐりを楽しむ生活。ある離島で、生まれてから島を出たことのないという高校生と話す機会があって、意外にも、島の外のことに詳しかったのでびっくりしたそうです。英語を勉強してネットで情報を得ていたそう。
 そんなMくんの食べた沖縄の美味しい定食を紹介します。
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沖縄野菜たっぷりの定食
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島おでん
島豆腐
骨汁
​縁(ふち、へり)縁(えん、ゆかり)
​ お読みいただいて、ありがとうございます。

 ツバメは東南アジアまで渡りをしてゆきます。
 ツバメたちは、どうしてそんな遠い旅をするのでしょう。餌や競合のことが理由としてあげられていますが、とても不思議です。きっと彼らにとっての”縁(ふち)”は(いや中心は?)フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム南部あたりなのでしょう。

 一方、リュウキュウツバメは、沖縄県の留鳥で渡りをしません。
 リュウキュウツバメでも小規模の渡りが見られても、遠大な渡りはしないそうです。その土地に自分の縁(ふち)を感じながら生きているのでしょうか。


 Mくんが離島であった女子高生は、この先ずっと島に暮らすと決めていたそうです。

「YouTubeやネットで必要な情報は手に入るから」と言って英語を熱心に勉強しながら、島で両親と祖父と住んで、島の村の小さなコミニュティをリアルで楽しんでいます。
血の通ったその絆を大事に日々を過ごしていきたいそう。

 東京目黒区育ちのMくんは、”東京”というより”区”を自分の縁(ふち)だと思っている気がすると言います。そういえば、同じ東京でも区によってカラーがあるのも不思議な気がします。

​ みなさんの縁(ふち)はどのあたりでしょうか?
​ リュウキュウツバメと他のツバメは一緒にいることも多いそうです。どんな会話をしているのか想像しながら絵を描きました。

​ 
次回も海と島の私設図書館を紹介します。お読みいただけると嬉しいです。

 
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