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​~心動く日々~
海外短編特集
北アメリカ~
​短編集から、読んで心惹かれた一編を紹介。
作家の生まれ故郷の定番フードなども紹介しています。
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​シンシナティ・チリ
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​『真っ白な嘘』
フレドリック・ブラウン
1906年  - 1972年 
アメリカ合衆国
オハイオ州 シンシナティ生まれの小説家、SF作家、推理作家












 
​映画『パグリック図書館の奇跡』
​ 大寒波のため行き場を失ったホームレスたちで占拠されたシンシナティの図書館が舞台。
 ホームレスと行動をともにする図書館員スチュアートだったが、、
​ 
シンシナティ 南北時代には地下鉄道の重要な拠点となった街。ハリエット・ビーチャー・ストウはシンシナティで逃亡奴隷に会い、その話を基にして「アンクル・トムの小屋」を書き上げました。
『危ない奴ら』
 設定のアイディア、伏線の回収、見事なオチ、プロットの素晴らしさが光るミステリの短編集。夫婦の秘密を描いた表題作の他、誰が”危ない奴”か?をめぐる登場人物たちの掛け合いがスリリングな『危ない奴ら』も面白かったです。

​エミリオ・エステべス主演・監督。
 ラストまで息をつかせないストーリー。「怒りの葡萄」の一節が重要な役割を果たします。
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作者:フレドリック・ブラウン、越前敏弥 出版社:東京創元社​ 掲載雑誌/レーベル:創元推理文庫

​スチュアートは、買ってきたプレーンのピザに、家で育てているトマトやバジルをのせて食べます。
 ちょっとした豊かさを自分でつくる。
​素敵なシーンでした。
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ポート・アンジェラス 
カナダ国境に隣接するオリンピック半島にある小さな町。豊かな自然と深い森に囲まれた場所。
『仏のまなざし』
         (『ふくろう女の美容室』)

 スーパーのレジでのいざこざに対し、「すべての人は御仏」という東洋の思想を盾に悪戦苦闘するルビー。しかし、彼女に心の平安は訪れない。
​ 夫が釣ったニジマスがそんな彼女に人生の美しさを語りかける。




 
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『ふくろう女の美容室』
テス ギャラガー 1943年
アメリカ・ワシントン州ポート・アンジェルス生まれ。 
レイモンド・パーカーの妻。




 
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『生まれ変わり』
ケン・リュウ  1976年 -
 中華人民共和国
蘭州に生まれる。その後、両親とともにアメリカ合衆国に渡る。カリフォルニア州パロアルトで育ち、またコネチカット州ウォーターフォードに移り住む。

蘭州市
海抜1,600mにあり、市内を黄河が東西に流れる。古くはシルクロードの要衝。
化学調味料ゴーレム』
(『生まれ変わり』)

 宇宙船で繁殖したネズミを退治するよう”神様”の宣託を受けたレベッカの活躍。
 仰々しい割には何もしない”神”が良いキャラです。ネズミ退治のためにスパの泥から作られたゴーレムもユニーク。
​ ユーモアたっぷりで、ラストは家族の物語。










 
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蘭州牛肉面

ケン リュウ  (著), 古沢 嘉通・他 (翻訳) 

​早川書房

テス ギャラガー (著)

 橋本 博美 (翻訳) 新潮クレスト・ブックス

ニューヨーク 
 『夏服をきた女たち』のアーウィン・ショー、『グレート・ギャツビー』のフィッツジェラルド、『ティファニーで朝食を』のカポーティの他、『白鯨』のメルビル、『ライ麦畑でつかまえて』のサリンジャーもニューヨークの出身。
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『ナイフ投げ師』 『十三の物語』
スティーブン ミルハウザ

1943年生まれニューヨーク育ち
 

『ナイフ投げ師』スティーブン ミルハウザー (著), 柴田 元幸 (翻訳)白水社

『十三の物語』スティーブン ミルハウザー(著)柴田元幸(翻訳)白水社

『ナイフ投げ師』
 ギリギリのところに、グサッと刺さるナイフ投げ師ヘイシュの曲芸。ヘイシュの虜になっていく物見高い観客たち。自ら的に名乗りをあげる若者。
 突き刺さる言葉を応酬しあう現代社会を思い出させる不思議な物語。


『空飛ぶ絨毯』
(『ナイフ投げ師』)

 絨毯にのって空を飛ぶ遊びに夢中になる少年の夏の日を描く。子供だけが知るスリル満点の世界が懐かしい。失った子供時代。遠い夏の日。

『イレーン・コールマンの失踪』
(『十三の物語』)

 いつのまにか町からいなくなった一人の若い女性。影のような存在になってしまう危うさを描く。人々が繋がり合い、確かめ合い、愛し合うことへの願い。
映画『ニューヨーク公共図書館』
​ 公共図書館として様々な役割を果たすニューヨーク公共図書館の姿。その運営の裏側から見えてくるもの。
映画『ブックセラーズ』
ニューヨークの世界最大のブックフェアの裏側からみる本をめぐる人々の物語。
​本のない人生なんて!
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メイン州ポートランド
​ 
海辺の街。65塔もの灯台がある。水際に立つ灯台が印象的に美しい。スティーヴン・キングもポートランドの出身。
『雪でみえない』
 家族に隠された秘密。
"ある情熱”が、平凡で幸せであるはずの家族の日々を不均衡にゆがめていく。大人になった子供たちが、冷静に真実を見据えて話す場面が印象的でした。
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『何があってもおかしくない』
エリザベス・ストラウト
1956年にメイン州ポートランドで生まれる。
テネシー州 
 カントリーミュージックやロックンロール発祥の地であり、ゴスペルやブルースなどが盛んです。
 テネシー州ナッシュビル公共図書館の入り口には『誰でもどうぞ』と書かれているそうです。
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バナナプティング
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ホットチキン
『ツルの舞う家』
 相続で揉める叔父たち。最後には、相続人をめぐって折り鶴を使ったゲームが始まる。日本人の祖母を持つアメリカ少年がとらえた家族の姿。
​ 緊張と逸脱が織りなす日常を描く。
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​『地球の中心までトンネルを掘る』
ケヴィン・ウィルソン テネシー州スワニー生まれ。 














 
​ケヴィン・ウィルソン (著)
芹澤 恵 (翻訳) 東京創元社
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ケープ・ブレトン島 
 
プリンスエドワード島の東隣。
 作者の父アリステア・マクラウドは短編の名手。ケープ・ブレトン島を舞台に「ランキンズ岬への道」という短編を書いています。
『良いこたち』
(『煉瓦を運ぶ』)
 
引っ越してきた少年レジ―は、なかなか遊び仲間に入ることができません。ある日、彼が見せた行動が少年同士の壁をとり払うきっかけに、、
​ 少年の日がいつまでも続かないことを暗示するラストも良かったです。
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『煉瓦を運ぶ』
 アレクサンダー マクラウド 
カナダ ノヴァスコシア州ケープ・ブレトン島生まれ。

 
アレクサンダー マクラウド (著),Alexander MacLeod (原著), 小竹 由美子 (翻訳)新潮クレスト・ブックス
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お読みいただき、ありがとうございました。次回はヨーロッパ編です!
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